スノーフードは、雪の冷たさを利用して加工された食品です。
毎年大量に降り積もる雪を「自然エネルギー」と捉え、
保存・熟成・乾燥などの工程で有効活用しています。
雪の冷却効果で栄養価や美味しさが増すだけでなく、
排除雪にかかるコストやCO2の削減にも繋がることから、
環境にやさしい生産方法としても注目されています。
平成27年に設立された「一般社団法人北海道スノーフード研究会」
を中心に、同じ志を持つ生産者さん、加工業者さんと協力しながら、
加工技術の研究やブランドの確立、販路開拓などを行っています。
北海道は、農水産物の優れた産地として、
国内外で高い評価を得ています。
一年を通して冷涼な気候であること、
昼夜の寒暖差が大きいこと、
日照時間が長いことなどにより、
美味しい食品がたくさん生産されています。
高品質な北海道産の食材に、さらに付加価値を与えることで、
オール北海道のスノーフードブランドを確立し、
「食の大地」としての北海道のイメージ向上を目指しています。
雪は、冷蔵庫に比べて圧倒的な鮮度維持能力があります。
一定の温度を保てるため、温度の揺らぎによる食味の劣化を防ぎ、
美味しい状態で鮮度を維持することが可能です。
野菜や果物をはじめ、食品には整地状態で熟成させることで、甘味が増すものがあります。
また、雑味がとれたり、苦味が抑えられたりなど、食味を良くしてくれる効果もあります。
スノーフードでは、冷却状態で鮮度を維持しながら熟成期間を通常よりも長くすることで、
この効果を最大限に活用し、美味しさを引き出しています。
雪風を利用した冷温乾燥技術の応用により、栄養価が高く食味の良い、
新しい保存食品の開発が可能になりました。
一般社団法人北海道スノーフード研究会は、平成29年に設立された
利雪実証実験施設(通称:ホワイト・ラボ)に設備を導入し、研究開発に取り組んでいます。
株式会社雪屋媚山商店は、一般社団法人北海道スノーフード研究会の事務局を務めています。
スノーフードについてもっと知りたい方や、
スノーフードの活動に参加したいとお考えの事業者様は、
是非一般社団法人北海道スノーフード研究会のホームページもご覧ください。